この3月から4月にかけて-「聴竹居」と藤井厚二展-が大阪で開催されます。
昨年11月から12月に東京で開催されたー「聴竹居」と藤井厚二展―が、この3月から4月にかけて大阪市立住まいのミュージアムを会場に巡回されることになりました。
●「聴竹居」と藤井厚二展 開催要項
1.展覧会名
「聴竹居」と藤井厚二展
2.開催趣旨
建築家藤井厚二(1888~1938)は、大正2年(1913)年に東京帝国大学工科大学建築学科を卒業後、竹中工務店を経て、京都帝国大学において気候風土と日本の住宅との関係について研究を進め、日本における環境工学の先駆者として知られています。さらに研究成果を実践に結びつけ、日本の気候風土とライフスタイルや趣向に適合させた住宅を数多く設計してきました。自邸も実験住宅として5回建てており、昭和3年(1928)に竣工した5回目の自邸が「聴竹居」です。これはまさに環境共生住宅であり、彼が追い求めた「日本の住宅」の理想型が実現されています。またデザインの面でも、ヨーロッパで起こったモダニズムと日本の数奇屋の意匠を巧みに融合させており、日本のモダニズム建築の傑作として評価されています。
「聴竹居」をはじめとする彼の住宅作品は、「環境の世紀」とも言われる現代に多くの示唆を与えてくれます。この展覧会ではそれらの作品を通じて、「その国を代表する建築は住宅である」という名言を残した藤井の住宅思想を紹介します。
3.会 期
平成22年3月6日(土)~4月11日(日)
開館時間 午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:3/9・15・16・23・30、4/6
4.会 場
大阪市立住まいのミュージアム
大阪くらしの今昔館 企画展示室
5.主 催(共催)
大阪くらしの今昔館(大阪市北区天神橋6丁目4-20)
ギャラリーエークワッド(東京都江東区新砂1-1-1 竹中工務店東京本店1F)
6.協 力
株式会社竹中工務店
7.入館料
企画展のみ300円
一般:常設展+企画展800円(団体740円)
学生:常設展+企画展500円(団体470円)
8.展示資料
聴竹居 図面、写真、模型等
八木市蔵邸 図面、写真等
旧尾崎邸 図面、写真、窓枠、家具等
ほか